イギリスシックスペンスコイン「幸運の6ペンス」その伝説の始まりは??
こんにちは・・・!(^^)!
今週もやってきました??コインの謎?歴史?調べちゃいます
さてさて紹介するのは、コインリング体験教室にて人気を誇るコイン?
結婚式で、花嫁の左の靴の中にこの6ペンス貨を入れておくと、
その花嫁さんは幸せな一生を送ることができると、イギリスでは言い伝えられている!!
その名は・・・イギリスシックスペンスコイン
それがホンマなら是非、欲しいですよね(*^^*)
幸せにあやかり、世界中でネックレスやコインリングの素材に大人気なイギリス6ペンスコインリング
その言い伝えはどこから始まったのだろう??
気になったので、調べてみました・・・
やはり、その背景もわかれば、もっとみなさんに自信をもってお勧めできますからね(^^)/
「幸運の6ペンス」って言われるけど、その伝説の始まりはどこから?
《通貨名》イギリス・ポンド
《発行期間》1553年~1967年
うち、最後のエリザベス2世女王図案は、1953年版と、1954-1967年版の2種
《材質》白銅(銅ニッケル)
《重さ》2.83g
《直径》19.3mm
《厚さ》1mm
《累計発行枚数》
約7100万枚(1953年版)
約18億5600万枚(1954‐1967年版)
イギリスで昔は、人の人生は「悪霊」たちにコントロールされていると信じられていました。
そのため、悪霊を払いのけるものならなんでも良いものとされてきました。
現代でいうところの、「ラッキーアイテム」ですね(*’▽’)
馬の蹄につける蹄鉄なんかも、ラッキーアイテムだったそうですよ。
因みに今でも馬蹄はラッキーアイテム!!
オオナーも大好きなデザイン(*^▽^*)
あら? 本題に戻ります・・
悪霊は、特に結婚式など、人生の節目に悪いことをすると信じられていました。
新郎新婦の行く先を守るため、幸運のアイテムを結婚式の日にこそ使うことが大事だったのです!
また17世紀の初め頃、荘園の領主にとっては、
自分の新婦に結婚記念のギフトとしてなにか銀を渡すことが習わしでした。
それを象徴的に6ペンスが使われました(当時は銀貨でした)
それがのちに、新婦の家族から新郎への持参金の中に6ペンスを入れる習慣が生まれました。
このように幸運の象徴として、6ペンスを用いる風習が生まれたようです。
中には、娘へ、孫へと、代々にわたり同じ1枚の6ペンス貨を受け継いで使い続ける家族もあります。
将来の花嫁まで幸運が受け継がれますように、との願いを込めるのですね!
また、父母や祖父母の誕生年や結婚年、
その他家族にとって重要な年に発行された6ペンス貨を使う方もいるみたいです。
花嫁の靴の中に入れるコインなんで、
500円玉みたいなごっついコインでは、邪魔にしか??(;^ω^)
6ペンスのこのサイズ感がチョー良い感じ!
厚みも1mmと、世界の数あるコインの中で、一番薄い1枚です。
これなら花嫁さんが靴の中に入れられる大きさですね。
気になる方は是非、靴に入れて履き心地をお試しあれ・・・
結婚式に銀貨を使うしきたりは、はるか古代ギリシャまでさかのぼることができます。
古代ギリシャでは、新婦は結婚式に3枚の銀貨をもって現れました
式が始まる前にまず1枚を、これから義母となる人に渡します。
そして2枚目は、式の終了後、初めて出会った知らない人に渡します。
そして最後の1枚は自分の幸せのためです。それを持って新居に入ったそうです。
イギリスの6ペンス硬貨の歴史は実に古く、初めて発行されたのは1554年です。
まだイングランド王国単独の時代です。
1707年に、スコットランドと連合王国になるまでに30種、連合王国になってから1970年まで、
10進法に切り替わり廃止されるまで27種、計57種、デザインが改められ発行されてきました。
全てのデザインはご紹介出来ない為、ここでは最後のエリザベス2世女王時代のものだけ紹介します。
6ペンスに描かれている植物はなに?
デザインをよく見ると、4つの植物が十字を組むように絡み合ってますね。
これらは、
上、イングランドを象徴する、「チューダーローズ」 右、スコットランドを象徴する、
「アザミ」 下、北アイルランドを象徴する「シャムロック」(三つ葉のクローバー) そして左が、
ウェールズを表す「リーキ」(長ネギ)
連合王国であるイギリスの、4構成国それぞれの象徴が組み合わされてたんですね~。(*’▽’)
イングランドの「チューダー・ローズ」
チューダーローズについては前回、
イギリス20ペンスコインのデザインとしてご紹介しましたが、
こちらでも簡単にご説明しますね。
ランカスター朝のランカスター家と、ヨーク家が争った「バラ戦争」後、両者の和解として、
バラ戦争を制したヘンリー7世王が、戦争で分裂したイングランド国内を再び団結させるため、
ヨーク朝エドワード4世王の娘、エリザベス・オブ・ヨークと結婚しました。
そして、ランカスター家の赤バラの中に、ヨーク家の白バラを組み合わせた紅白のバラ、
「チューダー・ローズ」を制定し、自らのチューダー朝の紋章としたのが始まりでした。
これが、イングランドの国花となりました。
スコットランドのアザミ
スコットランドには、アザミの伝説がありました。
その昔、今のデンマークやノルウェーのスカンジナビア人(バイキング)が
スコットランドに攻めた時、スコットランド軍は寝込みを襲われたのですが、
アザミの花を踏んづけてしまった敵兵の叫び声で目覚め、
その戦いでバイキングを撃退することができたというお話です。
それ以来、スコットランド独立の守りとして、スコットランドの国花になったと伝えられます。
アザミの花言葉も、そんなスコットランドの伝説から生まれています。
「復習」「独立」「厳格」「人間嫌い」。
花言葉って、愛とか友情とか成功とか、
なーんか甘ーい言葉や嬉しい言葉ばかりかと思っていましたが、
こんなきっつい花言葉もあったんですねえ~~!( ゚Д゚)
あ、もう2つありました。
守られることから、「安心」「満足」という花言葉も、アザミにはつけられております(;^ω^)
イングランドサッカーのナショナルチームのエンブレムに、
10輪の「チューダーローズ」がちりばめられていると前回お話ししましたが、
スコットランドのナショナルチームのエンブレムにも、
スコットランドの「立ち上がる獅子」を囲むようにして、このアザミが11輪あしらわれています。
北アイルランドの国花「シャムロック」(三つ葉のクローバー)
隣のアイルランド共和国の国花も同じくシャムロックで、
こちらでは政府によって商標登録されているほどに、アイルランド的存在のようです。
アイルランドを表すものに広く使われており、
アイルランドの大手航空会社、エアリンガスの機体にも、このシャムロックが描かれています。
ラッキーアイテムなら、四葉のクローバーじゃないの??
と言いたくなるところですが・・・歴史、伝統にはかないません(;^ω^)
三つ葉のクローバーが選ばれているのは、キリスト教の教えに関係しているようです。
父なる神と、その父から生まれた御子イエス・キリスト、そして父や御子から信者に注がれる精霊、
これら3つは本質的にはひとつであるという、「三位一体」の考えかたです。
のちにアイルランドの守護聖人となった、
聖パトリック(西暦385年頃誕生、461年頃没)がアイルランドでキリスト教の布教を行っていたとき
この三つ葉のクローバーを三位一体を表すものとして、教えに使ったそうです。
それ以来、アイルランドや北アイルランドの国花となったそうです。
歴史が古いですね~~!
その頃の日本は・・・古墳時代。
十七条憲法制定が604年、法隆寺建立が607年。
その200年も前のお話が、今に続く国章になってるんですよ!
すごくないですか!?(‘Д’)
ウェールズの国「花」、長ネギ
のちにウェールズの守護聖人となった、6世紀にウェールズで布教活動を行っていた聖デービッドが、
あるいは別の言い伝えでは、7世紀当時北ウェールズを統治していたグヴィネズ王国(401-1216年)の王
カドワラーダル(Cadwaladr)が、兵士たちに、敵兵と見分けがつくよう、
各自のヘルメットにリーキを結びつけるように指示したとされます。
そこから、長ネギがウェールズを象徴するようになりました。
実は、19世紀ごろから、リーキに加えて黄色い鮮やかなラッパスイセンの花が、
ウェールズの「国花」の地位に納まってきたのですが、
身を飾る花としてはこっちのほうが断然美しいですよねえ。
それでも20世紀の6ペンスの図案にウェールズ代表として納まったのは、
やはり歴史ある「長ネギ」でした。ヾ(*´∀`*)ノ
あ、長ネギが「国花」と言っても、長ネギの花ではなく、
あくまであの食べる茎の部分なんです、6ペンスに描かれているのも。
なんでウェールズでも、この長ネギが果たして国「花」なの??という論争はあるようです( *´艸`)
4か国のコラボは、イギリスの他のコインにも見られます。
デザインと形を変え、1953~1970年発行の2シリング貨にも、
チューダーローズ、アザミ、シャムロック、長ネギを組み合わせたデザインが見られます。
2シリングは、また改めてご紹介したいと思います。
さてさて、こんなにも奥の深~い伝説がたくさん詰まった6ペンス、
結婚を控えてる方はもちろん、そうでない方も!ぜひ1枚いかがでしょうか?(*’▽’)
幸せが訪れてくれるかも・・・???
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